多くの演奏から感じたこと。
- Satomi Kondo
- 2015年9月1日
- 読了時間: 3分

先月のコンクールで感じたこと、自分自身のためにも書き留めておこうと思います。
子どもたちの演奏を聞いて感じることですが、日本の音楽教育はとても発展していて、
レベルの高い演奏をする子の年齢が低年齢化していることには本当に驚かされます。
選曲の幅も広がり、バロックを弾く子もいれば古典派、ロマン派、近現代とバラエティーに富んでいます。
ただ、とあるコンクールの課題曲に
「バッハ 平均律」が入っていたためにインヴェンションを終える前に「平均律」デビューをしてしまったのだろうな。という子がちらほら。
背伸びをして選曲してしまっているのを目の当たりにすると、時間をかけてじっくりと基礎を積み上げていく時期
なのに残念だな。ととても感じます。
音楽を楽器で表現をしていくには切っても切れないもので、
出した音は「もう知らない。」とばかり次々と音を重ねていき、耳で聴いている「響き」が少ないこと、
「間」、「空間」の意識が少ないことが気になりました。
日本の建物の構造事情からなかなか意識しづらい部分ではありますが。。。
これは難しく専門的。というご意見もあるかもしれませんが、
私自身は子どものころから意識をして「耳を育てていく」ことで、今後にとっても良い影響があるでしょうし、
響きのある演奏で溢れたら、音楽に対しての感じ方が変わり
気持ちよく、そして楽しくピアノを奏でられるような子が増えるだろうな。という考えがあり、
あえて多くの方の講評に書かせていただきました。
音の響きが空間に溶け込むような弾き方はただ打鍵をして弾いているだけとは違って
神経を集中させてピアノを弾く必要があり、身体の使い方を考えるきっかけにもなります。
大人になればなるほど根気が必要になって、ほど遠い道のりを歩き続けなければいけない運命が!!
(実体験済みです (*^_^*))
ある日ふと感覚が分かった時の嬉しさは計り知れないものがあるのですけどね。
それに比べ、子どもは大人に比べると五感が鋭いですし、知識などで頭や身体が固くガードされていない分、
すんなり入りやすいと思います。
これを機に1人でも多くの方が頭の片隅に置いてトライしていってもらえることを願っています。
今回のコンクールは私自身も色々と見つめなおす機会でもあり、勉強になりました。
何より色んな演奏に出会うことができたことで充実した時間を過ごすことができました。
参加された皆様、スタッフの皆様お疲れ様でした。そしてありがとうございました!!
私もまだまだ精進です。。。
今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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