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フォルマシオン・ミュジカル

  • Satomi Kondo
  • 2019年4月18日
  • 読了時間: 3分

更新日:2019年8月18日



2年ほど前に初めて知ったフランスの文科省が制定し、コンセルヴァトワールで

採り入れられている教育制度、フォルマシオン・ミュジカル。

ひたすら聴音、視唱をするのではなく、楽曲を使ってさまざまな角度からアプローチ

していくエクササイズです。

使う楽曲の時代はルネサンス~現代、ジャンルもクラシックからジャズまで幅広く、

馴染みのない音楽に触れる楽しさも。

フランスで勉強していた友人に聞いてみると、フォルマシオン・ミュジカルは

子どもたちにとって本当に楽しい時間のようです。

実際にフォルマシオンレッスンを受けて、演奏が見違えるほど生き生きした子を

目の当たりにしてから、とても興味を持っていました。

ヨーロッパでは日本と同様、近年クラシック離れが問題になっていますが、

それでも街に出ればプロ・アマ、そして子どもから大人まで演奏する人、聴く人、みんなが楽しそうに

音楽に触れる光景が身近に垣間見ることができますし、

先日のパリ ノートルダム大聖堂が燃えているさなか、市民の方々が自然とアヴェ・マリアを歌ったという

行動からも「祈り」を通して音楽が心の片隅に寄り添っているものだと感じられます。

これまでは環境が違う、音楽へ対する価値観が違う、言語が違う。と

「違う」ところばかりに目を向けていましたが、日本でもレッスンに取り入れ、

身近な子どもたちから楽器を習うことが子どもの頃の「習いごとの1つ」といった一過性にならないよう、

舞台経験を通して精神面を成長させていくことはもちろん、大人になっても音楽を身近に

感じ続けるための下地を整えることはできる!!とフォルマシオン・ミュジカルのレッスンを受けて

思うようになりました。

今年からは東京までレッスンへ行こうかな。と思っていた矢先、

熱心な先輩先生方のご尽力のお蔭で、今年は名古屋でも講座が開講されました。

幸運にも声をかけていただき、定期的なレッスンへ参加しています。

周りはリトミック専門の先生?!らしき方ばかりで、不意の振りに弱い私は緊張感たっぷりの時間ですが、

それでもレッスン後は心身ともに不思議なことに清々しくなります。

そして、ピアノレッスンの中でも取り入れはじめ、学んだことをアウトプットするためにも

月1回フォルマシオン・ミュジカルレッスンの時間を作り、試行錯誤しながらも

子どもたちと一緒に楽しんでいます。

少しずつ身体の中から音楽を感じて表現することができるようになり、

ピアノの練習をコツコツしている子は、すでに演奏にも変化が表れ始めています。

先月のフォルマシオン・ミュジカルレッスンは春休み1日前。みんなが学校から解放されて

リラックスしている日に行い、以前レッスンで習った課題の1つ、演奏を聴いてリズムパターンごとに

色分けして塗り絵をすることにしました。

それぞれが違う色を使って塗ってみたところ、終わってみれば各々キャラクターに近い

色彩感になり、音楽にも造詣の深いスイスの画家 パウル・クレーのようなステキな作品が

出来上がりました!!

午後はパン作りランチパーティー。

心の繋がりもさらに深まり、楽しい1日でした。


 
 
 

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